学校での感動した体験や自信をつけた体験、育んだ夢やこころざしは、子どもの心の奥底に残り、人生の課題を解決する場面で技能・知性としてふつふつと湧き出します。湧き出した技能・知性は、その人の生きる力の支えとなるはずです。萩間小をそのような「人生の土台をつくる学びの場」としたいのです。 学校の使命は、学ぶ力の基礎基本、規範意識や道徳性、社会性、健やかな心身等を養うための「学びのふるさと、生き方のふるさと、心身の健康のふるさと」となることです。学校は地域の教育力と与えられた諸条件を生かし、授業や日々の地道な教育活動を通して子どもの育ちを確かなものにしていかなければなりません。そのためには、全ての教職員の持ち味や学校組織の力が存分に発揮されることが必要です。また、かかわってくださる地域の方や子どもとの間に愛情と信頼関係が育まれ、相互の自己実現が図られることこそ、共に生きることなのです。 萩間の子どもたちにとって、体験的な学習を重視した「生きる力」の育成は必要不可欠です。特に、花壇作りや農業体験等の地域の教育力を活かした本校の特色ある教育活動は、基礎的な学力の育成とともに、これからも大事にしていきたい活動です。地域の人・もの・こととかかわり、学んだことや身に付けたこととともに、やがて「人生の土台」となり子どもたちの生きる力を支えていくことでしょう。そこで、私たちは、人生の土台をつくる学びの場をよりよいものにし、子どもが自らの人生を切り拓いていくたくましさと、地域社会に貢献する意志と実践力を育むことに全力で取り組みたいと思います。